100歳を元気に迎えるこつKnack

100歳を元気に迎えるコツ

 ある地域が長寿地域であるかどうかを判定する指標としては、平均寿命が高いことや百歳以上の長寿者が多いことなどが用いられます。
 日本人の平均寿命は女性は86歳、男性は79歳です。2009年の百歳以上の長寿者(百寿者)は4万人を超えています。こういう数字からだけでも日本は長寿社会であることが明白です。しかし、日本では最終的に寝たきりになる期間が6年ほどありますので、健康寿命は平均寿命から6年ほど引かないといけません。

 健康寿命とは心身ともに自立した活動的な状態で生存できる期間のことです。
 健康寿命=平均寿命―不健康寿命の式が成り立ちます。

成功した老後とは「ぽっくり死ぬこと」と唱える人もいます。私もこの考えに賛成です。長野県がこの点では先進県ではないでしょうか? ピンピンコロリの提唱です。男性の平均寿命は全国2位、女性は1位です〈表1参照〉。75歳以上の高齢者の就業率が高い、外来医療費が安い、70歳以上で配偶者のいる率が高い、老人ホーム入居率が低い、等々の特徴があります。


健康長寿のためにできる事は若い頃からの生活習慣病の予防と早めの対処、毎日の積み重ねです。

  #01 禁煙 
 #02 飲酒は少量か禁酒
 #03 定期的な運動
 #04 適正体重の維持 
 #05 7~8時間の睡眠
 #06 健康的な食生活 3大栄養素のバランス
 #07 こころの健康
 #08 日光は適度に
 #09 聴力を保つ
 #10 社会的活動への積極的参加

  健康長寿の秘訣はこころに余裕を持つ事で、
                 その処方箋は
STRESS です。
 
  S:スポーツ T:トラベル R:レクリエーション E:イート S:スリープ S:スマイル
 


 百歳を元気に迎えるように、脳と身体の健康に留意しましょうと提唱していますが、今年、熊本県で 
 百歳を迎えられた方は951名です。はたしてこの内の何名の方が、自立生活が可能でしょうか?

 〈表1〉
 
都道府県別平均寿命














































 

 
















      


​       ★熊本県は男女共にトップ10に入っています!!素晴らしい
​         男性:7位(81.22歳)
​         女性:6位(87.49歳)
 


 

朗らかに規則正しく 
                             慶応大学病院 老年内科診療部長 広瀬信義先生

~百寿者は全国にどれくらい?~
 2013年現在、百寿者は全国に5万人以上おり、50年前の100倍以上に増えました。医療や衛生環境、食事などが良くなり、病気で早く亡くならなくなったのが原因です。ただ、110歳以上まで長生きする人は少なく、2010年の国税調査では78人でした。私たちの過去の調査では、認知症がなく自立していて見たり聞いたりするのに問題がない人は百寿者のうち4%だけで、見たり聞いたりがやや不自由な人を含めても18%でした。百寿者は男女比が1対7ですが、健康で自立している人では男女がほぼ同じになります。


~百寿者の特徴はなに?~
 80歳までに脳卒中や心臓病、がんになった人は10%で、60%は100歳までこれらの病気になりませんでした。動脈硬化の人も比較的少なく、血管が若い。特に105歳以上まで長生きする人には生活習慣病が少ないのです。規則正しい生活をしている人が多く、食事は好き嫌いなく何でも食べます。高齢者は粗食の印象がありますが、肉や魚などをしっかり食べている人が多い。栄養状態の良い人ほど、元気で認知機能が高く、長生きする傾向があります。
 今回取材した百寿者はみんな幸せそうでした。他の年代に比べて幸福度が高い。苦労をなさった人も多いが、朗らかさを忘れず、つらいことがあっても、その中に楽しみや喜びを見いだしています。感謝の言葉をよく口にするなど家族と良い関係を築いている人が多く、介護側の負担感が低いのも特徴です。性格の特徴を例えて言うと、男性は「マイペースで多趣味な面白いお父さん」、女性は「しっかり者の頼れるお母さん」というイメージです。性格とは関係ありませんが、血液型はB型の頻度が高い。高齢でも頭を使ったり、体を動かしたりしている人が多かったです。百寿者に聞くと、学校時代に成績が良かった人が多い。男性の最高齢者の木村次郎右衛門さんも、親族の話では小学校の成績は1番か2番でした。みなさん新聞を読むなどして、新しい情報や知識を積極的に取り入れています。健康意識も高く、良い生活習慣が身についた人が多い。特別な運動はしなくても、みんな若い頃から生活の中で体をよく動かしています。
 私たちが学ぶ点は。兄弟姉妹がみんな長生きな人も、そうでない人もいます。遺伝が寿命に及ぼす影響は25%ほどで、生活習慣や環境などの影響が大きい。規則正しい健康的な生活を心がけ、生活習慣病を予防することが大切です。食べ過ぎは良くないが、栄養はしっかりとりたい。性格は変えられないけど、「くよくよしない」「つらい中に楽しみを見つける」「感謝の気持ちを忘れない」など、生き方の知恵を学ぶことはできます。