神経系は中枢神経系と末梢神経系から成ります。看護学校の授業内容を一般の方向けにお知らせします。解りやすいことを志してもやはり専門用語が中心ですので、申し訳ありません。少しずつ書きます。
脳硬膜:この2葉が分かれて静脈洞を形成する部分があるが、ほとんどは固く癒着して1枚の膜になっている。大脳縦裂に入り込んで、左右の大脳半球を分ける大脳鎌、大脳半球と小脳との間に入り込む小脳テント、左右の小脳半球の間に入る小脳鎌等も形成する。
硬膜の内側にある薄い膜で、脳や脊髄を全体的に覆う。軟膜との間はクモ膜下腔と呼ばれ脳脊髄液が潅流している。クモ膜と軟膜はクモ膜小柱で結合している。
脳溝の中に入り込んで脳の表面に密着している。血管に富んだきわめて薄い膜で、脳室内にも拡がって、脳室壁の一部も構成し、脈絡叢をつくる。
第4脳室から第4脳室外側口(ルシュカ孔;左右1対)と第4脳室正中口(マジャンディ孔;1個)を通ってクモ膜下腔に流れる。
内部構造:冠状断MRI画像で示す。大脳基底核には尾状核、被殻、淡蒼球が含まれる。

内部構造:軸位像
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大脳皮質の組織構造:大脳皮質の厚さは部位によりさまざまであり、視覚野における |
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1.5mmから中心前回(運動野)の4.5~5mmまでさまざまな厚さを示す。 |
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基本的には6層構造である。 |
1)分子層 2)外顆粒層 3)外錐体層 4)内顆粒層 5)内錐体層 6)外形細胞層
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b) 間脳
間脳は脳幹と終脳の間に位置する。4つの構造物より構成される。
1視床 第3脳室の両側にあり、多数の神経核よりなる。
2視床上部 松果体と手綱からなる。
3腹側視床 腹側視床核、視床下核、不確帯からなる。
4視床下部 第3脳室底、乳頭体、漏斗、神経下垂体、視交叉、視索からなる。
それぞれの機能は
1視床 感覚情報の中継、運動機能調節の補助
2視床上部 概日リズムの調整、嗅覚系と脳幹の連絡
3腹側視床 感覚情報の中継、運動の調整。障害されるとヘミバリスムが生じる。
4視床下部 生命維持に必要な、呼吸、循環、水分バランス、体温調節、栄養摂取
などを司っており、自律神経系を規制する最高位の中枢である。
視床下部ー下垂体経路を介して内分泌活動に影響する。
生体の恒常性すなわちホメオスターシスの維持に役立っている。
辺縁系 行動的、情動的な表現を行うための解剖学的な領域とみなされる。
それらの表現は自律神経系から視床下部を介して外界に現される。

# 08 大脳基底核
大脳基底核は終脳白質内に存在する機能的に関連のある核群を含む。
a) 構成:尾状核、被殻、淡蒼球がある。前障と扁桃体も含まれる。
尾状核と被殻を合わせて線条体と呼ぶ。被殻と淡蒼球を合わせてレンズ核と呼ぶ。
大脳基底核と機能的に密接に関連がある核としては、中脳にある黒質と赤核、
間脳に属する腹側視床核がある。
b) 機能:感情表現を含めた多くの運動過程に関与しており、さらに知覚系や運動系からの
インパルスの統合過程、認識過程にも関与している。運動前野、運動野、補助運動野
へ影響を与えることにより、間接的に運動機能を発揮している。
最も主たる機能は、運動の開始とこれの促進作用であり、同時に運動の遂行が
円滑に行われることを妨げる望ましくない、あるいは不随意的な動作を抑制する
ことである。
また、大脳皮質で形成された運動プログラムを調節するように働いている。
c) 機能が消失した時の典型的な神経脱落症状
1 寡動 運動の減少
2 過運動、舞踏病、アテトーゼ、バリスム 運動の過剰
3 ジストニア 筋緊張の異常
d) 大脳基底核が障害された場合の症候群
1 パーキンソン病
2 Huntington 舞踏病
3 バリスムとジストニア
4 Wilson 病

#09-1 大脳皮質の機能局在
大脳皮質は1次性皮質領域といろいろな形の連合領域に分類することが出来る。
1次性皮質領域には知覚皮質領域と運動皮質領域がある。
1次性皮質領域はそれぞれの知覚刺激をそのまま、なんら加工しない形で意識レベルに
伝える。連合領域(連合野)においてこれらの情報を識別して行動を起こすことになる
連合野は感覚野(知覚野)、運動野を除いた部分で、高次精神活動の総合中枢であ
る。連合野は皮質全体の80%を占める。
1)ブロードマンの大脳皮質地図
知覚領域(感覚野)と運動領域(運動野)がブロードマンの領野区分とほぼ一致するので、
ブロードマンの大脳皮質地図は、今でも世界中で使われている。ただし、番号をつけられた。
それぞれの場所がどんな機能を持っているかはまだ完全にはわかっていないし、
特に連合野では、機能区分がブロードマンの領野と一致しないことが知られている。
人間の脳につけた番号は、1番から52番まで。12番から16番までと48番から51番までは
欠番である。これらの番号は、猿や他の哺乳動物の脳について使われている。
人間だけに使った番号は44,45,46,47番である。
2)感覚野
連合野
1次性体性知覚皮質領域(1次性体性知覚野) :第3,2,1野 頭頂葉 → 第5,7野
1次性視覚皮質領域(1次性視覚野) :第17 野 後頭葉 → 第18,19野
1次性聴覚皮質領域(1次性聴覚野) :第41 野 側頭葉 → 第22,42野
1次性味覚皮質領域(1次性味覚野) :第43 野 前頭葉
3)運動野
1次性体性運動皮質(中心前回) :第4野 → 随意運動路(錐体路)
運動野前域 :第6,8野 錐体外路系の皮質中枢である
4)連合野
言語中枢 :運動性(ブローカー) 前頭葉の第44,45野
:感覚性(ウェルニッケ) 側頭葉の第22野
優位半球の頭頂葉(第39,40野) :失語、失認、失行、失計算等
2次性感覚野 :第5,7野 第18,19野 第22,42野
ブロードマンの大脳皮質地図
# 09-2 大脳白質
左右の大脳半球には多数の皮質下白質が含まれており、この白質は神経細胞の
有髄線維と神経膠細胞(特に乏突起神経膠細胞;オリゴデンドロサイト)から成り立つ。
白質は皮質、側脳室、線条体(尾状核と被殻;大脳基底核)により囲まれている。
神経線維は次の3つに分類される。この神経線維は神経細胞と神経細胞を連絡
するので、これらの道すじを伝導路という。
1) 投射線維(投射神経路) 別掲あり
中枢神経系におけるお互いに遠く離れた構造物同士を、長い距離を走行しながら
結びつけている。
遠心性線維:皮質から出て内包へ向かう。運動系(錐体路系)および錐体外路系。
求心性線維:視床から出て広い範囲の皮質に終わっている。
体性感覚路、視覚路、聴覚路、味覚路、錐体路、錐体外路等がある。
2) 連合線維(連合神経路)
同じ側の半球内にある近くの脳回や遠く離れている皮質部分を互いに結びつけている。
上縦束、弓状束、下縦束、鉤状束、帯状束などがある。
3) 交連線維(交連神経路)
左右の大脳半球の互いに対称な地点同士を結合している。
脳梁、前交連がある。